★こころの問題★この文章は、2005年度、東京都某区の消費生活通信講座のテキスト用に、書いたものです。● こころの問題 毎日を心地よく健やかに過ごすためには、心の問題を抜きにしては考えら れません。ストレスや慢性疲労から自分でも気づかないうちに「心の疲れ」 が蓄積していることがあります。 更年期にはホルモンバランスの不均衡から、また、高齢期にはさまざまな喪 失感・孤独感からうつ状態になってしまうこともあります。身体がだるい。 やる気がでない。眠れない。早朝に目覚める。どうすればいいのか判断でき ない。食欲が出ない。すぐ疲れる。あるいは腰痛がずっと治らない。胃腸の 調子がすぐれない。このような気分や身体の不調が一ヶ月以上続くような時 は、うつ病が隠れていることがあります。 その場合、放っておくとますます悪化してしまいます。うつ病は、専門医に かかり、適切な治療を受けることによって治る病気です。どのような病院に 行ってよいかわからない時は、地域の保健所や保健センターに相談しますと 保健師さんが親切に相談にのってくださいます。 あなたが抱えている仕事や家事などの荷物を、少しの間下ろして、疲れた心 と身体を十分に休めてあげましょう。 東京都では、心に不安や悩みを抱えたときに相談できる、「心の電話相談」 という窓口があります。不安感などを感じたら、ひとりで抱え込まず、まず 電話をしてみましょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 心の電話相談 平日:9時から17時 中部総合精神保健福祉センター TEL 03-3302-7711 多摩総合精神保健福祉センター TEL 042-371-5560 精神保健福祉センター TEL 03-3842-0946 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ● こころを癒す運動の効果 ヨガを含むリラクゼーショントレーニング、自己催眠術、筋肉リラクゼー ション、呼吸法などを習得することによって、心の重荷や軽度のうつを和ら げることができる場合もあります。 適度な運動をすることによって、心理的な幸福感が高まったという研究報告 や、ウォーキングはうつ病の発症の危険度を減らす効果があることも報告さ れています。(クラマーら、1991年) ウォーキングやテレビ体操などを生活の一部に取り入れて、決まった時間 に行うと、生活にリズムやハリが出てきて、からだとこころのバランスが整 ってくるようです。やらなくてはという使命感やあせりなどは禁物です。気 持ちを楽に持って、まずはぶらっと外に散歩に出かけてみましょう。 ジャンル別一覧
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